工藤商事の工藤社長 札幌学院大学「企業の経営と働き方」で講義

工藤商事(夕張郡栗山町)の工藤英人社長は11月4日、札幌学院大学(江別市)でキャリア科目「企業の経営と働き方」で講師を務め、学生時代の過ごし方や社会に出る際のマインド、人生への向き合い方などを自身の経験に基づいて率直に伝えた。

親が創業した運送会社の社長に就いたものの、過剰な設備投資と放漫経営によって倒産させ、大きな借金を抱えて自己破産したという苦い経験を話した同社長。サラリーマンを経て、再び運送業界で経営者として再起することを選択したと説明し、ボロボロのトラックを買って、年間16万㌔㍍も走ったといったエピソードを披露。

「ノートPCと冷蔵庫を車両に持ち込み、トラック専用のスタンドで風呂と洗濯を済ませ、月曜日に出て土曜日に帰るような生活だった」と語り、がむしゃらに働き、仕事が増えていったタイミングで経営理念を定め、従業員を大切にする企業へと変化していった軌跡を説明した。

「学生時代に何かに打ち込んでほしい。精一杯やると何か見えてくる。自身を投資先と考えて強みを磨いてほしい」と呼びかけたほか、「就職の際、給料や福利厚生などの条件だけを優先するよりも、同じ夢を持つことが出来る会社に勤めることができれば楽しい。互いに寄り添いながら将来の夢を語り合うという意味では、就職は結婚と似ている」と述べた。また、「あなたにとって『悔いのない人生』とは?そのために今、何をすべきか?」を考えるようにと宿題を投げかけた。

講義を終えた同社長は「トラック業界の課題や、就職先に検討してといった話にはふれず、学生に純粋にエールを送った。響いてくれると嬉しい」と話した。

聴講した学生からは「挫折は人を強くすることを知った」「何事もやってみて失敗をたくさんしようと思った」「意味もなく時間を消費せず、自分を投資先と考えて磨いていきたい」「志を持つ、何を目指しているか目標を持つことが重要だとわかった」などの感想があった。

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