石狩湾新港管理組合は4月27日、農水産物輸出促進計画(全国第1号)に基づく「小口積替施設(公共上屋花畔3号の改良)」及び「冷凍コンテナ用コンセント(増設)」の整備が完了したと発表。
同港では、世界的な食市場の拡大に伴い、新たな輸出成長分野として見込まれる農水産物の輸出に対応するため、「農水産物輸出促進計画(全国第1号)」に基づき、花畔埠頭にて「小口積替施設」及び「冷凍コンテナ用コンセント」の整備を進め、3月に整備が完了した。
これにより、農水産物の効率的かつ効果的な輸出がこれまで以上に可能となる。
「小口積替施設」は、上屋の一部を改良し、エアカーテンと抗菌パネルを設置。既存の定温機能と組み合わせることにより、衛生的な環境下でのコンテナへの農水産物の積替作業が可能となる。また、昇降機やストレッチ包装機の設置により、農水産物のコンテナへの積替作業の効率化が図られる。
これまでのコンテナへの積替作業では、「一旦シャーシからコンテナを降ろし、小口貨物の積み込み後に再度コンテナをシャーシに積み直す」作業が必要だった。屋外でしか積替作業ができないことから、農水産物の品質保持という課題があった。
整備後のコンテナへの積替作業では、昇降機の設置により、「シャーシからコンテナを降ろさずに作業をする」ことが可能となった。衛生的な屋内にて農水産物の品質を保持したまま積替作業を行うことが可能となったほか、ストレッチ包装機の設置により、作業の効率化が図られる。
冷凍コンテナ用コンセントの増設では92口を増設し、計242口となった。
農水産物の輸出拠点としての機能が高まり、輸出における利便性向上が期待される。