ほくやく・竹山ホールディングスら 新会社リードスペシャリティーズ設立

道内医薬品卸大手のほくやく・竹山ホールディングス(眞鍋雅昭社長、札幌市中央区)は6月22日、バイタルケーエスー・ホールディングス(村井 泰介社長、東京都世田谷区)とフォレストホールディングス(吉村恭彰社長、大分市)と共同出資により、新会社リードスペシャリティーズ(草野弘子社長、東京都中央区)を設立すると発表した。新会社は7月に設立する予定。
 

医療の高度化と技術の進化に伴い希少疾病用医薬品やバイオ医薬品等の保険給付が増大する中、全国規模の同業者は、医薬品の特殊性に対応すべく物流や情報システムなど本体とは別建ての法人を新設して一元管理の体制を整え、一社取引となる流通を構築してきた。
地域卸の連合である「葦の会」としても、この市況を受けて対応を迫られ、今回3社を中核にした特殊医薬品対応の新しい会社法人を設立する運びとなった。
新会社を設立する3社のそれぞれの事業会社は、北海道、東北、九州等においてトッ プシェアを誇る医薬品卸売企業であり、3社を合わせると日本の国土面積の55%をカバーし、37%の医療機関との取引実績を有している。さらに、各社は長年にわたり、地域の医療機関との信頼関係を大切にしてきた歴史をもつ企業であり、これに裏打ちされた、提案力、情報収集力を強みとした事業展開を行っている。また、それぞれの地域において高品質できめ細かい物流網を構築し、安心、安全の医薬品流通を提供している。

新会社のリードスペシャリティーズは、これら事業会社の持つ価値を集約し、希少疾病用医薬品やバイオ医薬品等の流通に関して、製薬企業の求める情報や物流などの一元管理基準を満たし、いずれ「葦の 会」参加各社へも新会社への参加を促して、全国的な体制を整えていきたい考え。
新たな市況へ対応するとともに、優れた医薬品の安定供給を通じて国民の健康増進に貢献することを 目的として事業活動を展開していく。
新会社の資本金は3000万円で、出資比率は3社とも33.3%。

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