メディパルHD・ツルハHD 「持続可能な社会を実現するための新たな医薬品流通最適化モデル構築に向けた取り組み」

メディパルホールディングス(渡辺秀一社長、東京都中央区)は6月22日、子会社のメディセオ(長福恭弘社長、同)が6月よりツルハホールディングス(鶴羽順社長、札幌市東区)の子会社である株式会社ツルハ(八幡政浩社長、同)と「持続可能な社会を実現するための新たな医薬品流通最適化モデル構築に向けた取り組み」を開始すると発表した。
6月より取り組み可能な店舗から順次開始し、将来はメディパルグループ各社により全国のツルハの調剤薬局で展開していく。導入候補薬局は、ツルハ調剤薬局310店舗(北海道103店舗 東北105店舗 関東・甲信越66店舗 中部・関西・四国36店舗)。

メディパルグループでは、SDGsにつながる取組みを推進しており、特にCO2排出量の削減は喫緊の課題であり、営業・物流の一体改革により、流通全体の最適化を図り、環境負荷の軽減を進めている。
このような中、メディセオとツルハは、気候変動対策を極めて重要な共通課題と捉え、以前より北海道と東北地方のツルハ調剤薬局において、同取り組みの実証実験を行ってきた。

結果、ツルハでの納品回数の見直しにより、メディセオの配送の際に排出されるCO2の削減効果が見込まれることが判明、さらに円滑な商品流通も確保できることが確認され、この取り組みを全国で実施していくことを決定した。

この取り組みにより、両社にとって効率的なオペレーション体制を築き上げると共に、CO2排出量の削減や、生産性の向上、働き方改革を進め、持続可能な社会の実現に貢献していくとし、期待できる効果として次の点を挙げている。

①「CO2排出量の削減」=店舗ごとに最適な医薬品の在庫量を分析、管理することで両社間の受発注・納品業務を減らし、車両燃料に起因するCO2排出量を削減する。

②「生産性向上」=医薬品の受発注、検品などの作業を効率化し、物流に係る従業員の労働生産性を向上させるとともに、薬剤師の本来業務への時間を創出し、地域医療に貢献できる体制を構築する。

③「働き方改革」=納品・検品の回数を大幅に減らすことをはじめ、両社で効率的な物流を追求することにより、多様化する働き方のニーズに対応できる環境を作る。

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