エースの林専務 ガーデンファーム・農家カフェオープン

エース(林博己会長CEO、石狩市)の林美奈専務は5月8日より、北広島市の自然が豊かなエリアでガーデンファーム「Mina Farm(ミナファーム)」、また、ファーム内に農家カフェ「蔵楽(くらら)」をオープンさせた。農園とカフェのオーナー兼スタッフとして奮闘している。
ファーム内にはドッグガーデンを設けた。カフェも愛犬の同伴OKとし、ドッグフードメニューも充実させた。オープンから間もないものの、雑誌等の取材が多く舞い込み、愛犬家をはじめ多くの来客で連日賑わいを見せている。

エースでは2018年12月に同地にエースわいわいファームとして農園をオープン、林専務が責任者に就いた。同専務は「会長がこの土地を見つけて気に入り、農業を始めたのがスタート。収穫した野菜の直売などを行ううちに、お客様との対話や、消費者に直接野菜を届ける楽しさを味わった。せっかくなら『調理したものを提供したい』と考え、カフェを開くことを決めた。また、この土地の素晴らしさを多くの人に知ってもらいたかった」と振り返る。2020年3月にミナプラスに法人を名称変更し、1年近くかけてファームとカフェの準備を進めてきた。

カフェは地元で採れる島松軟石でできた納屋がベース。「石造りの懐かしい雰囲気を残せるよう、出来るだけ手を加えず最小限の改装をし、内装もアンティーク調・自然なものを選んだ。店内のランプも雰囲気に合うものを特注でオーダーした」と説明。

提供する肉や野菜も地場にこだわり、ハンバーグ、ビーフカレー、サーモンフライ、ホットドッグ、パンパフェなど豊富なメニューを開発した。また、ドッグフードメニューには、親子丼、鶏肉とカブの豆乳煮、チンゲン菜のクリーム煮、サーモンクリームパスタ、牛肉とブロッコリーのトマト煮、鹿肉のカットステーキなど「塩味はないが、人間でも食べられる新鮮で美味しい素材で調理している」と話す。

コロナ禍で逆風にさらされる飲食店も多い中でのオープンとなったが、「難しい状況なのは分かっていたが、コロナ禍でも郊外に立地し、自然豊かな環境の人気飲食店があると知り、そのようなお店になれればと考えた」とする。

エースの専務を兼務しているものの、現在はミナプラスの社長として事業を軌道に乗せるべく全力を投入、営業日はほぼ毎日店舗に立っている。
エースでは入社以来、総務・経理・経営企画などの部門に従事、デスクワークが多かったが、「現場で動く仕事が好きなので、楽しく仕事ができている」と笑顔を見せる。父である林会長には毎日、売上等の報告を行い、経営上のアドバイスも受けている。

ミナプラスは、個人として出資して設立。「今はほぼこちらの仕事にかかりきり」だという。「敷地内に自家栽培野菜を販売する直売所も近くオープンさせる。常に人が行き交う、賑やかな農園・カフェにしていきたい」と抱負を語る。また、「経営的な側面では、客席回転数を3回転としたい。初年度は売上高700万円を目指したい」と話している。

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