船井総研ロジは9月6日、ACU札幌で「物流会社のための人材採用・育成の教科書」出版記念セミナーを開催した。
同書籍は、物流会社・運送会社に特化したドライバー採用や育成・定着に関する内容で、秀和システムより発行。セミナーは8月下旬から10月上旬にかけて全国7会場で開催、札幌での開催は2会場目となり、同社単独として北海道で開催する初めてのセミナーとなった。
河内谷庸高エクゼクティブコンサルタントが講師となり、「ドライバー採用のトレンド」「採用訴求のポイント」「成果に繋がる採用手法」「具体的な採用成功企業の事例」などを説明。
河内谷は「この5年ほどは『仕事はあるが人がいない』という運送会社が増え、ドライバー採用・定着への支援業務の割合が大きく高まっている。ドライバーの有効求人倍率は昨年から3を超えており、超売り手市場の状況が続いている。求職者の約9割が会社のHPを確認し、約7割がWEB上でのクチコミを確認しており、情報が少なく、透明性のない企業は敬遠される」と説明。
採用にあたっては「誰に、何を、どう売るのか」という「マーケティング」の考えが必要になっているとし、「中小企業こそ『脱他社媒体』と『ダイレクトリクルーティング』に取り組む必要がある。情報が溢れているからこそ、消費者生成メディア(CGM)が求められている」などと強調。HPやSNSを活用した採用マーケティングの具体的な実践事例や応募率の高いHP構築のポイントを紹介し、「求職者の目線から採用の手法を再検討すべき」とした。
同セミナーは同日以降、東京、名古屋、大阪、岡山、博多の各会場で開催される。