エア・ウォーター北海道(北川裕二社長、札幌市中央区)は10月27日、苫小牧市と「災害時における施設等の提供に関する協定」を締結した。
①店舗における被災者の携帯電話への給電、②避難者に対する洗濯機・乾燥機等の提供、③市内の避難所等の指定場所における移動電源車での給電ーを内容とするもの。
エア・ウォーターグループでは、「タンクやガスボンベなど多様な容器での備蓄・個別供給が可能なため、分散型エネルギーとして災害時に強く、インフラとしても他のエネルギーに比べ復旧が早い」というLP ガスの特長を活かした災害対応型のコインランドリーを開発し、生活に密着した新事業としてコインランドリー事業に取り組んでいる。
7月にはエア・ウォーター北海道が、苫小牧市ときわ町5丁目で道内初となる災害対応型コインランドリー「ブルースカイランドリー苫小牧店」を開設。災害発生時には、備蓄している約3日分のLPガスをエネルギーとして発電し、電気を供給、停電時でも洗濯機・乾燥機を利用することができる。
大規模災害時には、停電により家庭の洗濯機が使用できなくなる場合があるほか、浸水や後片付けなどで汚れ物が多く出ることがある。また、避難が長期化した場合には、感染予防の観点からより衛生面に配慮した洗濯の手段が求められるなど、停電時でも洗濯可能な生活インフラとしてコインランドリーのニーズが高まっている。
同協定により、苫小牧市内において災害が発生した場合、エア・ウォーター北海道は同施設を提供し、携 帯電話の充電や、洗濯機・乾燥機等を利用できるようにするとともに、市内の避難所等にLPガスで発電可 能な移動電源車を出動させ給電することで、被災者への炊き出しなどの災害支援に努める。
同協定を機に、地方自治体ともこれまで以上に連携し、LPガス供給事業者として地域に密着したサービスを通じ、社会的責任を果たしていくとしている。