京セラコミュニケーションシステム  石狩湾新港エリアで公道での無人自動配送実験

京セラコミュニケーションシステム(黒瀬善仁社長、京都市伏見区)は9月2日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募する「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」に採択されたと発表、2021年5月から9月にかけて、石狩湾新港地域で、公道における無人自動配送ロボットによる地域内シェアリング型配送サービスの開発・実証を行う。

実証テーマは「工業地域向けロボットシェアリング型配送サービスの実現」。「コンビニエンスストアなどの小売店舗に注文した商品(B2C)」と「企業間で輸送する製品・資材品などの貨物(B2B)」を想定している。

同社では、ニューノーマル社会におけるヒト・モノ・サービスの移動に関わる課題解決と地域社会の持続的発展への貢献を目指しており、同実証では小売店の商品や企業間で輸送する貨物などを「無人自動配送ロボット」による地域内シェアリング型サービスで配送する。

コロナ禍における「遠隔・非対面・非接触」配送の実現と地域生活者の利便性向上、地域の輸送要員不足の解消を目指し、本サービスの有効性・効率性・安全性・社会受容性を評価・検証する。

テストを行う石狩湾新港地域は、企業数650社・就業者数約2万人を有する敷地面積約3000ヘクタールの工業地域であり、今後も企業数・就業者数のさらなる増加が見込まれている。広大な敷地のため貨物の輸送要員不足が将来的に懸念されており、同実証は石狩市およびスマートコミュニティの研究に取り組む早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科の小野田弘士教授の協力のもと実施する。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする