「はたらくくるまといっしょにあそぼう」石狩市で初開催 最大規模のイベントに

運送事業経営塾(工藤英人塾生代表、工藤商事)を中心とする業界有志は9月4日、石狩市立南線小学校(村山浩校長)で1年生約160人と父兄を対象として、物流教室「はたらくくるまといっしょにあそぼう」を4時限にわたって開催した。
同市での開催は今回が初めてで、会場にはトレーラー、冷凍車、ユニック車、フォークリフト、ショベルカー、ローダークレーン付きトラックなど10台の「はたらくくるま」を用意、運送事業者に加え、荷主企業、車両ディーラー、行政機関など17社・機関が協力し、参加人数・車両台数ともこれまでで最も規模の大きいイベントとなった。

ジャスト・カーゴ(清野敏彦社長、石狩市)の呼びかけにより実施された。
同社をはじめ、コマツカスタマーサポート北海道カンパニー(同)、丸日日諸産業(札幌市豊平区)、幸楽輸送(同清田区)、北海道日野自動車(同東区)、山一運輸(同手稲区)、荷主企業としてマテック(帯広市)の各社が車両を提供。スタッフとして、工藤商事(夕張郡)、大勝(千歳市)、丸吉ロジ(北広島市)、エフ・シー・ティー(同)、太陽運輸(同)、江尻運送(茅部郡)、アペックス(札幌市豊平区)、ホクレア(同東区)、北海道物流開発(同西区)、萠運輸(苫小牧市)が参加したほか、北海道運輸局、石狩湾新港の開発を展開する第3セクターの石狩開発も参加した。
各車両のデモンストレーションを行ったほか、トレーラーによる校庭周回、冷凍車での冷感体験、ユニック車・ショベルカー・フォークリフトのオペレーター体験など車両に実際に触れ合ってもらった。

ジャスト・カーゴの清野社長は「今日はいろんな車を10台用意しました。教科書には載っていない車ばかりです。どの車がどのような仕事をしているのか勉強し、たくさん体験をして楽しんでください」と呼びかけ、山一運輸の服部浩司社長は「みなさんの笑顔を見て、私たちが元気をもらいました。大きなトレーラーでも女性ドライバーが毎日運転をしています。とても格好良いです」と述べた。

児童からは「ユニック車でのクレーンゲームが楽しかった」「ウイング車の荷台を締め切ると、暗くて面白かった」「冷凍車の中が北極みたいで楽しかった」「校庭を周回するのが楽しかった」などの感想が聞かれ、「コカ・コーラの運転者になりたい」「ショベルカーのオペレーターになりたい」と話す児童もいた。

また、ジャスト・カーゴでは、石狩市での「はたらくくるま」のイベント開催にあわせ、小学生に配布するパンフレットを作成。実際に車両にふれあってもらう体験とともに、「座学」での勉強にも活用してもらう。

パンフレットでは、「レイトウシャ(冷凍車)」について「みなさんがだいすきなアイスなどのこおってるたべものをこおらせたままスーパーやコンビニまではこんでくれるじどう車です。ハコの中のおんどはマイナス30℃シーまでひやせます」などと、低学年の児童でも読め、親しみがもてるように説明。
このほか、「クレーンシャ」「ショベルカー」「フォークリフト」「トレーラーヘッド」「トレーラーウイング」などの説明もそれぞれ写真付きで掲載している。「トレーラーウイング」の説明では、「おしりがきりはなしできるクルマです。きりはなせるおしりはシャーシといいます。ヘッドとシャーシがつながるとすごく長いクルマになります、シャーシをとりかえていろいろなにもつを1日になんかいもはこんだりできます」と、わかりやすく、かつ、専門的な記述をしている。

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