青函フェリーを共同運航する共栄運輸(熊坂高社長、函館市)と北日本海運(同)は3月24日、4月1日付で合併し、青函フェリー(同)を社名としてスタートすると発表した。
新会社は、資本金7600万円。函館市、青森市、札幌市に支店を置く。
共栄運輸は資本金3600万円で、はやぶさ(2949㌧)、3号はやぶさ(2107㌧)を運航。北日本海運は資本金4000万円で、あさかぜ21(2048㌧)、あさかぜ5号(1958㌧)を運航。共に熊坂氏が社長を務め、株主も共に栗林商船(栗林宏𠮷社長、東京都千代田区)だった。
この合併により、青函フェリーの一層の一体運営が可能となった。各々が得意とする事業領域とネットワークを組み合わせることで、これまで以上の事業シナジー効果を見込み、効率的運営による頑強な事業基盤の構築にも繋げ、顧客満足度の向上を目指す。
新しいロゴマークは、青森と函館を結ぶ海峡の海をイメージし、キーカラーはブルーに設定、「SEIKAN」と文字を入れた。これは、ユーザーからいつもどのように呼ばれているかを意識したもので、「青函フェリーと呼ばれるのではなく、セイカンと呼んでいただき、お客様との距離を近づけていきたい」との思いを表している。
また、スローガンを「日本のあいだをむすぶ」と設定した。「安心・安全・確実な航海により北海道と本州のお客様をむすぶ懸け橋であり続ける。北海道と本州を『日本』と捉え、海峡はその『あいだ』(人道と物流の礎)であり、青函フェリーがそのあいだを『むすぶ』ことで重要な役割を果たしていく」としている。