札樽自動車運輸(上野聖二社長、札幌市中央区)は12月26日、西尾運送(村上哲也社長、士別市)の全株式を取得し、同25日付けで完全子会社化したと発表。西尾運送の村上社長は続投し、上野社長は代表権のある会長に就いた。
札樽自動車運輸では現在、物流の2024年問題に対し輸送力の維持に努めているが、ドライバーが業界全体で不足していることから人材確保が困難であり、輸配送ネットワークの効率化が不可欠な状況となっていた。そのような中、札樽自動車運輸と西尾運送には協業による輸送効率化のシナジー効果があることから、将来的に輸送力の維持安定を図るため、完全子会社化した。
札樽自動車運輸では、西尾運送のもつノウハウや輸送力を自社の輸配送ネットワークと融合させ、今後さらに厳しい環境になると予想される運送業界にあって輸送サービスの安定した提供と品質の向上を図っていくとしている。