札幌国際エアカーゴターミナル解散へ 北海道エアポートに吸収合併

北海道エアポート(蒲生猛社長、千歳市)は2月21日、新千歳空港で国際航空貨物を取り扱う子会社の札幌国際エアカーゴターミナル(SIACT、山本貴之社長、札幌市中央区)を4月1日付で吸収合併すると発表した。
これにより、北海道エアポートはSIACTの権利義務の全部を承継して存続し、SIACTは解散することとなった。

北海道エアポートは、消滅会社の発行済株式全部を所有しているため、この吸収合併による新株式の発行及び資本金の額の増加はない。

SIACTは、新千歳空港において国際貨物を専門に扱う会社として1986年7月に道内の自治体や民間の出資により設立。2020年1月には北海道内7空港の民営化により、北海道エアポートの完全子会社になった。7空港一体運営の中で唯一の国際貨物を取り扱う会社だった。

平成30年3月期は売上高4億6700万円、経常利益1億6700万円、平成31年3月期は売上高6億4000万円、経常利益2億2600万円と、コロナ禍前は毎年順調に取り扱いを伸ばしていたが、令和2年3月期は売上高4億8700万円、経常利益5000万円と大きく落ち込み、令和3年3月期は売上高3億3900万円、経常利益は1400万円の赤字となっていた。

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