ワタショウ RPA活用で年間1670時間の業務削減達成 受発注業務の効率化で食品流通の業務改善

アイク・ラボ(出水裕社長、札幌市中央区)は8月2日、提供しているRPAソリューション「Robo LAUNCH(ロボランチ)」を活用したワタショウ(渡邉伸隆社長、同)が、年間1670時間相当の業務削減を達成したと発表。
今後は受発注業務の効率化を軸に社内における様々な定型業務の効率化を行い、より一層の価値提供の時間を創出することを目指すとしている。

ワタショウは、北海道内を中心に、業務用酒類販売・業務用冷凍食品の製造・販売を展開。食品流通業界全体では慢性的な人材不足が続き、従業員が抱える業務の過多が大きな課題となっていた。同社では、取引先との受発注で発生する早朝作業や複数のシステムを活用することでの手間など、従業員の負担となっている業務プロセスの最適化・省力化に意欲的に取り組んでおり、これらの課題解決のために「業務フロー最適化の支援が可能」「食品流通業におけるITシステムとの連動実績」という点から、アイク・ラボの「Robo LAUNCH」を採用した。

同社では、商品管理や伝票処理、受発注などに関わる18業務23体のロボが稼働。例として、税率の変更や昨今の価格変動により数万点ある商品単価の修正の必要があり、このような商品データの変更やシステムへの転記作業などの単純作業をRPAで行うことにより、大幅な効率化を達成した。

また、顧客や業務ごとに活用するITシステムが点在しており、システム間のデータ連動に大きな労力が割かれていた。そこでRPAのスケジュール管理を活用し、リアルタイムでロボの稼働を行うことで、適切なタイミングでのデータのアップデートに成功している。

従来から飲食店からの発注は電話とFAXで行われており、留守番電話の書き起こしのための早朝出勤や大量の手書きFAXの基幹システムへの手入力など従業員の負担が大きく、これらは受発注を円滑に進めるための課題の一つだった。現在は、クロスマート(寺田佳史社長、東京都中央区)が提供するLINE受発注のシステム「クロスオーダー」を導入し、RPAとの連携を行うことにより、受注処理の手間を簡略化するとともに、発注する飲食店側の負担も軽減し、より顧客満足の高いサービスを推進しているとしている。

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