北海道エアポート(蒲生猛社長、千歳市)は11月1日、新千歳空港内の国際貨物ターミナルSIACTに冷蔵・冷凍の温度管理が可能な40ftのリーファーコンテナを設置し運用を開始したと発表。
フォワーダーからの冷蔵・冷凍設備の拡充要望に加え、今後の国際旅客定期便の運航再開による貨物量の増加を見据えてのもの。10月27日に設置し、11月1日より運用をスタートした。
これにより、SIACTの冷蔵・冷凍設備は、従来の130㎡から156㎡に拡充され、生鮮食品等の鮮度維持機能の向上のみならず、リーファーコンテナを保管庫として活用することにより、フォワーダーが計画的・安定的に貨物を集荷することが可能となる。
スムーズな積卸を可能とするため、「コンテナ側面中央部に扉取付」「庫内に照明 設置」「床面にマルチローラーベッド及びローラーコンベア敷設」「移動式コンテナ を採用」―といった特別な仕様。 SIACT入居フォワーダーの専用冷蔵庫として、通年で運用する。
設定温度は5℃とするが、フォワーダーの要望や貨物動向によって、冷凍温度(-20℃)への切り替えも可能となっている。
同社では、今後もSIACTの上屋拡張等の施設整備を行うことにより、利用者の利便性向上を図るとと もに、北海道における物流の活性化と地域経済の発展に貢献していくとしている。