ブルーイノベーション株式会社(熊田貴之社長、東京都文京区)と当別町は11月12日、ドローンを使って生産農家から同町内の道の駅「北欧の風道の駅とうべつ」周辺まで白カボチャ、大根などの農作物を運ぶ実証実験を同日行ったと発表した。
同実験は環境省・国交省の連携事業「過疎地域等における無人航空機を活用した物流実用化事業」の一環で、社会的な課題をドローンで解決し、利便性の向上や地域内の活性化を目指すもの。
20 ㎏の荷物を運べるSkyDrive社製の物流用ドローン「カーゴドローン」を使用し、朝の出荷を想定して生産農家2か所をたどり、農作物を道の駅まで運んだ。北石狩農業協同組合、北海道経済産業局、北海道ドローン協会が協力した。
同町では農業従事者の高齢化や人手不足の問題が懸念されており、収穫物の出荷・運搬作業の効率化や輸送時間の削減など、農業従事者の負担軽減が求められている。
今回の実証実験は、事業化に向けたビジネスモデルの検討・次年度以降の開発項目の洗い出しを目的としている。今後、地元企業、農協などで構成する協議会内を中心に、ドローン活用の利点、欠点を今回の実験もふまえて再整理し、作業時間、労働負担、費用、機体運用や管理、安全確保など多面的に検証点を洗い出し実用化に向けて検討を進める。3年後にはドローンによる安全な農作物の運搬を軸とするビジネスを成立させる計画。