北海道フーズ輸送「協力会社との安全対策会議」 BCPワークショップを実施

北海道フーズ輸送(渡邊英俊社長、札幌市西区)は11月9日、花川南コミュニティセンターで「協力会社との安全対策会議」を開催した。
交通事故・作業事故の防止に関する情報交換及び意見交換を行うもので、同社の管理者をはじめ、協力会社20社あまりから約50人が参加した。

9月に北海道胆振東部地震が起きたことから、東京海上日動火災保険北海道業務支援部の鈴木浩太郎次長が「物流企業の危機管理対策」をテーマとしてBCP(事業継続計画)についての講話を行い、「トラック運送事業者に求められる最も大きなリスク対策は、運送サービスを止めないこと」と強調。リスクの洗い出しと対策を考えてもらうために「BCP対策本部」「人材管理チーム」「災害復旧チーム」「営業・対外対策チーム」の4つのグループに分かれて、実際に大災害があった際の初動業務などを決めるワークショップを行った。

このほか、北海道フーズ輸送の須貝英富安全推進部長が交通事故防止・作業防止に関する情報提供を行い、居眠り運転防止対策として、SASスクリーニング検査と治療の有効性を説明した。

渡邊博英専務は「北海道胆振東部地震とブラックアウトの際は、ほとんどの信号が停止し、危険が多い中、消費者に水や生活物資を届けるのに苦労があったと思う。安全に物流を維持するため、どうすべきかを改めて考える必要がある」と述べた。
渡邊社長は「事故防止、健康管理、人材確保、働き方改革が業界としての当面の課題で向こう4〜5年のうちに解決する必要がある。会社同士で協力し、足りないところを補い合うことが重要。問題意識を共有し、業務面での協力関係も深めていきたい」と話した。

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