青森~函館を1日16便で結ぶ青函フェリー(熊坂高社長、函館市)は3月27日、函館どつく(関川義紀社長、同)で造船した「はやぶさⅡ」が4月4日函館発14便(20時30分発)より就航すると発表した。
「はやぶさⅡ(2999㌧・300人)」は、「あさかぜ5号(1998年就航・1958㌧・103人)」の代替船として建造され、大幅に輸送力がアップする。「あさかぜ5号」は、北海道(函館)~本州(青森)最古のフェリーで、3月25日の青森発・函館着の便をもって引退した。
「はやぶさⅡ」は、従来のフェリーと船首の形を変え波の抵抗を低減。船尾船底の構造なども大幅に見直し、荒れがちな「青森~函館」航路の波による揺れを抑える構造。推進部のスクリューやエンジンは最大出力時の燃料効率をこれまでのフェリーより1割程度向上。客室に伝わるエンジン音も軽減させた。
船内は函館市にゆかりのある五稜郭や、おんこの木などをグラフィック化したデザインとし、空間のオリジナリティを演出して青函フェリーであるというイメージを明確に表現した。
「はやぶさⅡ」の就航を記念し、4月4日14便、4月5日01便、4月7日〜9日全便を対象として記念品を配布する。函館ターミナル発はボールペン、青森ターミナル発ではクリアファイルを配布。トラックは、同乗者にも全員分配付される。