石狩湾新港 東地区国際物流ターミナル岸壁整備

石狩湾新港管理組合は12月24日、石狩湾新港の国際競争力の強化を図るため、東地区国際物流ターミナルの岸壁整備事業に着手すると発表した。
 
同港は、北海道の日本海側・石狩湾沿岸のほぼ中央に位置し、北海道経済の中心地の札幌市に最も近い港湾。
平成15年にリサイクルポートの指定を受け、リサイクル関連産業やエネルギー関連産業など、多数の企業が進出するとともに、設備投資など活発な企業活動が行われているが、鉄スクラップについては、輸出量の増加への対応に加え、水深不足により大型船が満載で入港できない状況だった。

また、バイオマス発電所が令和4年8月から稼働予定であり、発電燃料(木質ペレット、PKS)を公共岸壁で取り扱う見込みであることから、新たな貨物への対応が必要だった。
この課題を解決するため、水深12m岸壁を新たに整備することとし、本格的な工事に着手する。

同整備事業では、石狩湾新港東地区において、岸壁の整備、泊地の浚渫等により、貨物需要の増大に伴う船舶の増加や大型化に対応し、鉄スクラップ輸出の国際競争力の向上とともに、バイオマス燃料等の安定した取扱いを可能とし地域産業の振興を図ることが目的。

事業期間は同3年度~同8年度、総事業費は92億円(うち港湾整備事業70億円)を見込んでいる。

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