川崎近海汽船 宮蘭航路2月1日に休止

川崎近海汽船(久下豊社長、東京都千代田区)は12月24日、「宮古(八戸)/室蘭」航路を2月1日に休止すると発表した。1月31日室蘭20:30発が最終航海となる。
 
同社では「2018年6月の航路開設以来、岩手県並びに宮古市や室蘭市の方々をはじめ多くの皆様のご尽力を頂きながら運航を継続して参りましたが、力及ばず、当航路の継続は困難との苦渋の判断に至りました。これまで多くのお客様にご利用頂き、この場をお借りして厚く御礼申し上げますと共にご利用の皆様には大変ご不便をお掛け致します事を深くお詫び申し上げる次第です」としている。

同航路は開設以来、貨物トラックの乗船が定着せず、2020年4月から宮古港への寄港を休止し、航路を「八戸/室蘭」に改編してトラックの取り込み強化を図った。
これにより、貨物トラックの輸送量は増加したものの、2020年1月から船舶使用燃料油の世界的なルール改正と昨今の原油価格高騰による燃料コストの大幅な上昇に加え、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により長期化している旅客需要の大幅 な減少が重なり、航路の収支は厳しい状態に陥っていた。
現状での航路継続は困難との判断により、2021年12月末に同航路休止に向けて関係者との協議を始めていた。

なお、「八戸/苫小牧」航路については、現在の4隻8便運航を維持する。

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