北海道運輸局は10月23日に苫小牧トラックステーション(TS)で、同24日に札幌TSで「大型車の車輪脱落事故防止街頭点検」を行なった。北ト協、日本自動車タイヤ協会北海道支部が協力した。
大型車の冬用タイヤへの交換時期に車輪の脱落事故が急増する傾向を踏まえ、国交省では、10月1日から令和6年2月29日まで「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」として全国的に展開しており、この一環として実施した。同TSの駐車場に駐車している大型トラックのタイヤの状態の確認や、ホイール・ナットに緩みがないか点検するとともに、ドライバーに対して啓発チラシ等を用いて車輪脱落事故防止にかかる周知啓発を行った。
札幌TSでは、北海道運輸局自動車技術安全部の関伸也保安・環境調整官が「大型車の車輪脱落事故が急増しており、北海道では令和3年度・4年度とも17件となっている。事故車両を調査したところ、脱着作業を適正に行なっていない事例が多いので、周知徹底に協力してほしい」と訴えた。実際にタイヤの確認をすると、亀裂の入ったタイヤを装着しているトラックがあり、「早期に交換をしてほしい」と要請していた。