幸楽輸送「エコビジネス便」ケース単位の混載輸送

幸楽輸送(不動直樹社長、札幌市清田区)は今年度より、ケース単位での混載を行う新サービス「エコビジネス便」を始めた。

同社は親会社の北海道コカ・コーラボトリングの製品を全道くまなく供給しており、清涼飲料の豊富なベースカーゴと全道をカバーする輸配送のネットワーク、高い輸送品質を持っていることが大きな強み。これら経営資源を活用した混載輸送を「幸楽(混載)スキーム」として展開し、これまではトレーラーの空きスペースを「パレット単位」でチャーターするサービスを提供してきた。清涼飲料の輸送量を調整し、パレットのスペースを外販することで、常に積載率が満載になるよう運行、大量輸送時の安価な単価を実現し、好評を得てきた。

「エコビジネス便」は、混載対象の貨物のロットを「パレット単位」から「ケース単位」にまで小さくした。名称の通り「BtoB」向けのサービスだが、「10ケース以下」といった超小口であっても対象。また、「1000ケース以上」といった場合でも対象とし、「2トン車や4トン車を仕立てるよりも安価に全道に運べる」というメリットを提案している。

「エコビジネス便」を使うには、同社と荷物のサイズや届け先エリアなどの諸条件と、輸送費用の見積もりを確認した後、会員登録(年会費無料)を行う。あとは発注を行うだけ。全道で輸配送しているトラックで集荷・混載し、札幌市清田区の物流センターに集約。そこから仕分けし、再度、輸配送するトラックに混載して配送・納品する。
現在、QRコードによる受発注システムを開発中。荷物がどの工程にあるのかなどステータスの確認もできるシステムで、近く実装する予定だという。

不動社長は「コカ・コーラのアセットをお世話になっている北海道の皆さまに活用していただき、物流費の抑制やCO2排出量の削減に繋げてもらいたい」と話す。
「ベースカーゴに匂いがうつったり、温度管理が難しい商品でなければ対応している。当社の都合で集荷や納品が可能な場合や、急ぎではない場合などでは、よりお得な費用でサービスが提供できる。『エコビジネス便』を大きく成長させていきたい」としている。

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