北海道運輸局「平成31年度における事故防止対策の徹底について」文書発出

北海道運輸局は4月8日、北ト協会長、北海道霊柩自動車協会会長、北海道通運業連盟会長、北海道通運業連合会会長、日本陸送協会北海道支部長に宛て、「平成31年度における事故防止対策の徹底について」とする文書を発出した。

昨年中、前方不注視と思われる死傷事故が発生したことを受け、本格的な行楽シーズンを迎えるにあたって、輸送の安全確保に万全を期すよう要請をしている。
具体的な要請事項を下記の7点。

①運転者に対する点呼は、対面によりアルコール検知器を用い確実に実施し、酒気を帯びた状態及び健康状態(疾病、疲労、睡眠不足等)、また危険ドラッグや覚せい剤等不法な薬物の使用等により安全な運行ができないおそれがある場合には絶対に乗務させないこと。特に、対面点呼が実施できない運行については、運転者にアルコール検知器を必ず携行させ、確実に点呼を実施すること。
②過労運転の防止を図るため、運行計画・経路の設定等にあたっては、運転者の勤務状況及び疲労の程度を適切に把握し、特に長距離、夜間、早朝の運行に関しては、乗務距離、乗務時間及び休憩時間等を勘案した無理のない乗務割りを作成すること。
③乗務員の健康管理については、健康診断結果及び「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル」を活用するほか、乗務員に対して自己管理の重要性を認識させるとともに、運行中における健康状態の異変等により運行の継続が困難であると判断される場合の対応等について、乗務員への指導を徹底すること。
④交差点における右左折時の安全確認、踏切での一時停止と安全確認、道路状況及び道路環境に適応した安全速度の遵守、不要な進路変更の禁止、適正な車間距離の保持等、基本的な交通ルールの指導教育を徹底するとともに、運行記録計による記録等により運転者の運転状態を適切に把握し事故防止を図ること。
⑤乗務員にはシートベルトを必ず着用させるよう指導を徹底すること。
⑥車両火災を防止するため、電気装置、燃料装置、制動装置等について、車両の走行距離、使用年数及び走行する道路環境等を十分考慮した点検を行うこと。
⑦運行にあたっては、ホイール・ボルト折損等による車輪脱落事故や車体腐食による操舵不能事故、スペアタイヤ落下による事故等を防止するための点検整備を行うとともに、乗務員に対して制限速度の遵守をはじめとした道路交通法等の法令遵守の徹底を図るなど、安全の確保を最優先するよう関係者に徹底すること。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする