ほくやく・竹山ホールディングス AIによる物体認識技術を用いた物流効率改善システム共同開発に着手

道内医薬品卸大手のほくやく・竹山ホールディングス(眞鍋雅信社長、札幌市中央区)は5月21日、米国ニューロメーション社と物体認識技術による物流効率改善システムの共同開発に着手したと発表。

AIによる物体認識技術のスタートアップ企業であるニューロメーション社と2018年11月から今年3月にかけて、AI、特に「コンピューターヴィジョン」による物体認識技術により、手術用医療機材の手術前後の個数検査を自動化する実証試験を実施した。
これは、整形外科領域の手術に使用する医療機材(鋼製小物と呼ばれる)をスマートフォンで撮影した静止画を手術前後で比較し、手術前と手術後で使用された医療機材が正しく揃っているかどうかを自動検品するAIモデルの有効性を検証するもの。

試験の結果、RFID貼付やバーコードの刻印もない素地の金属製品である医療機材を、そのサイズと3D形態だけで認識することが可能になり、ニューロメーションのAIシステムの有効性を確認した。従来専門知識を持った人員の目視だよりの検品プロセスの自動化に道を拓いたと評価している。

この実証試験の結果を踏まえ、グループの物流(倉庫内・物品管理業務受託先病院内)の効率改善のためのプロジェクトを立ち上げ、今年8月から、より広範な実証試験を実施する予定。ニューロメーションも同プロジェクトに継続参加する。

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