サッポログループ物流東北支社・諸岡知尚支社長 北海商科大学で物流講義

北海商科大学で5月23日に行われた「物流システム論」のカリキュラムの一環として、サッポログループ物流東北支社(名取市)の諸岡知尚支社長が「サッポログループを取り巻く物流環境と今後の取り組み」と題して講義した。「物流システム論」は相浦宣徳教授が担当し、物流の実務家や行政の担当者などによる講演を積極的に行っている。

諸岡支社長は、規制緩和以降の物流業界の流れや「物流の2024年問題」の概要や影響などを説明。このほか、物流センターの種類や役割、物流子会社や酒税が絡む酒類を扱う物流の特徴を説明。「私たちの生活は物流で成り立っている。生活に必要な全てのモノは、物流により供給されている」と述べた。

また、「ある活動の部分最適が、結果として他の活動のコストを増加させてしまうことがあり、サプライチェーンの最適化は難しい。店舗では在庫を持たず、欠品もさせたくない意向が働くが、物流はトラック満載でまとめて運びたく、それぞれの立場での最適がトレードオフの関係になることもある。物流では100%の正解は難しく、状況に応じて日々、最適であろうと応用を繰り返している」と説明。社会活動の中で最適化のニーズが一番高く、全体最適の効果が一番大きいのが物流の分野だと強調した。

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