室蘭ガスなど 「既存のガス配送網を活用した水素配送モデル事業」を紹介

室蘭ガス(末長守人社長、室蘭市)は5月24・25の両日、室蘭市、室蘭テクノセンター、室蘭工業大学、産学連携機構九州、大成建設、エア・ウォーター北海道・産業ガス、北弘電社と共同で、水素の啓発イベント「室蘭水素エネルギーフォーラム2024」「むろらん水素フェスタ」を室蘭市内で開催した。  
この中で、環境省の「既存のインフラを活用した水素供給低コスト化に向けたモデル構築・実証事業」の一環として採択された「既存のガス配送網を活用した小規模需要家向け低圧水素配送モデル構築・実証事業」について紹介した。

同事業は、室蘭市が所有する祝津風力発電所で発電した電気を使って水電解水素製造装置で水素を製造、既存のガス配送網に混載可能な円筒型水素吸蔵合金タンクに充填し、需要家まで配送する取り組み。既存のLPG配送網を活用することによる配送コストの低減をはじめ、水素供給コストの低減を目的として、2022年度から2025年度まで進められる。

充填したタンクは、ガスボンベ等と同様に配送トラックに混載し、室蘭市内の水素利用場所に運ぶ。水素を低圧で大量かつ安全に配送することが可能となり、建物や街区、一般住宅などの小規模需要家への水素の普及促進を実証する。

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