北海道運輸局など物流施設体験会 大学生8人が「札幌貨物ターミナル駅」など見学

北海道運輸局は6月21日、札ト協と北海道との共催により、JR貨物北海道支社の札幌貨物ターミナル駅で「大学生向け物流施設体験会」を開催した。
物流現場の見学を通じ、物流産業の重要性や社会的意義の発信を行い、物流業界への関心を高めてもらうことを目的とした取り組み。大和ハウス工業、JR貨物北海道支社、北海商科大学が協力した。

物流業界の人材育成のため、産・学・官の連携で大学生を対象とした施設体験会を毎年開いており、今回は北海商科大学の3年生8人が参加。同ターミナル駅の中村隆駅長らの案内で、学生らは各種コンテナや貨車をはじめ、同駅に到着した貨物列車からコンテナを降ろす荷役作業などを間近で見学。併せて、大規模物流センターの「DPL札幌レールゲート」も見学した。

同支社では「日本で唯一全国ネットワークを持つ鉄道貨物会社。全ての列車の1日の運行距離は地球5周分に及ぶ。生活物資や産業物資を毎日、安全・安定的に運んでおり、1編成で最大10㌧トラック約65台分の輸送能力がある。環境に優しく、長距離輸送になる程コストメリットがあり、定時制にも優れている」などと説明。
併せて、「到着した列車は前日の午後8時過ぎに東京を出発し、飲料や雑誌、郵便物、医薬品、引越の荷物などを18時間程度かけて北海道まで運んできた。東京を深夜に出発する便には宅配便の荷物が多いなど、列車には時間帯によってそれぞれ違った使命がある」と解説した。

参加した学生は「前年度から物流について学んできたが、このような現場を肌で感じることができる機会はなかなかない。貴重な体験で楽しみにしていた」と話した。

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