大勝 全国初の「ファイターズトラック」 新球場バックに披露

大勝(生川勝則社長、千歳市)は北海道日本ハムファイターズのカラーリングを施したスカニアの大型車を2台導入し、第1号のトラックを8月7日に北広島市総合体育館で開催された「キッズスポーツフェスティバル」で初公開した。
同フェスティバルは、ファイターズが主催、北広島市が共催したイベントで、大勝はこれに協賛、家族連れを中心に多くの来場者を集めた。

建設中の新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」をバックにファイターズトラックを披露した。車種はスカニアの「R410」。
ファイターズトラックは現状、全国でこの1台のみ。お盆明けに正式に納車し、主に北海道〜本州間の長距離輸送で活用する。ナンバーは、ビッグボス・新庄剛志監督の背番号と同じ「1」にした。
もう1台は9月後半から10月頃に納車予定で、ナンバーはダルビッシュ有、大谷翔平両選手が近年背負った「11」にする。同社は昨年、同じ「R410」トラックを2台導入しており、今回のファイターズトラックでスカニアが4台となる。

同社はこれまで、北海道日本ハムファイターズをスポンサーとして応援してきたほか、試合で来場者に配布するグッズの保管などを手がけてきた。また、球団のベースボールアカデミーを招聘し、子ども向けの野球教室を開くなど、良好な関係を築いてきた。今年3月頃にスカニアトラックの導入が決まったことを受け、球団にファイターズトラック作成について提案し、承認された。

デザインは球団と相談しながら決め、今期一新したチームカラーの「ファイターズブルー」「スノーホワイト」「インビクタスブラック」の3色を基調とした。球団の新ロゴのほか、ビジターユニフォームにある「ゴールドとブラックのライン」も入れた。「ファイターズをサポートしていること」や「ISO39001を取得していること」も記載。今後、ファイターズのイベントなどで積極的に活用する予定だ。

フェスティバルは、ファイターズが運営する「ベースボールアカデミー」「ダンスアカデミー」「フィジカルアカデミー」のスタッフが大勢参加。会場では、体育館でストラックアウトやTボールバッティング、ベースボールアカデミーやダンスアカデミーのレクチャー、ボーネルンドの遊び体験、eスポーツのブースなど盛りだくさんのコーナーを設けた。
また、高校野球の強豪校出身の人気お笑いコンビ「ティモンディ」や、ファイターズマスコットキャラクター「フレップ」と「B☆B」も会場に訪れ、TV番組の収録も行われた。ファイターズトラックの荷台では、ダンスアカデミーのインストラクターが来場者に向けて、昨今人気が沸騰している「きつねダンス」のレッスンを行い、大きな盛り上がりを見せた。

ファイターズスポーツ&エンターテイメント(札幌市豊平区)の立林隼平氏は「全アカデミーが参加した、このような大規模なキッズイベントはファイターズとしても初めての経験。ファイターズカラーのトラックも今回が初めて。来期は新球場がオープンするので、今後様々なイベントが行われる。こういった際、ファイターズトラックイの活用を予定している。大勝さんの協力に感謝している」と話す。

生川社長は、フェスティバルについて「飲食ブースなども設けるより大規模なイベントを計画したが、新型コロナウイルスの感染拡大が続くため、事前の案内は地元北広島市などごく一部でしか行なわず、当初の予定より規模を抑えた形とした。それでも地域の人に喜んでもらいたい一心で、地域社会への貢献としてイベントに協力した」と説明。
また、ファイターズトラックについては「ドライバーには、もしスピード超過や路上駐車などをすれば、球団に迷惑をかけることにつながりかねないと強く指導しており、緊張感を持って運転すると思う」と述べた。

イベント開催に尽力した澤田良二専務は「こういったイベントで運送業界のイメージアップにつなげ、地域社会と近くなれればと考えている。ファイターズトラックを見て、クリーンなイメージやドライバーの憧れにつながれば」と話した。

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