「経営分析報告書ー平成28年度決算版」から見る北海道の運送会社

全ト協が3月16日に発表した「経営分析報告書ー平成28年度決算版」から、北海道内の一般貨物自動車運送事業者の平均像を見てみる。
 
 車両台数の割合は、10台以下が36・0%、11〜20台が33・0%、21〜50台が23・9%、51〜100台が4・6%、101台以上が2・5%。全体の約7割が車両台数20台以下の規模となっている。
 1社平均の資本金は1399万3000円、総資産は1億1943万9000円、従業員数は17・7人、輸送㌧数は、9万2292トン、期末実在車両数は24・2台。走行キロ数は147万285キロメートル、実車キロ数は90万4361キロメートル。
 売上高は1億7979万円と前年度より約475万円減少。営業利益は19万8000円で営業利益率は0・1%。経常利益は163万2000円で経常利益率は同0・9%。営業利益、経常利益とも前年度よりも改善した。
 営業費用のうち、運送費の人件費は39・5%、燃料油脂費は15・2%、修繕費は7・6%、減価償却費は7・9%、保険料は2・4%、一般管理費は13・0%などとなった。人件費は前年度より1・5ポイント高まったが、燃料油脂費は前年度より2・5ポイント割合が低下した。
 このことから、北海道の平均的な一般貨物運送事業者は、24台の車両で年間9万2000トンの荷物を運んでおり、実車率は約61・5%、約1億8000万円の売上規模で、20万円の営業黒字、160万円あまりの経常黒字という姿であることが見えてくる。

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