丸吉ロジ 「北広島ふれあい雪まつり」に出展 SDGsストーブ休憩所設置

丸吉ロジ(吉谷隆昭社長、北広島市)は2月1、2日に北広島市イベント広場や北広島市総合体育館などで開催された「第37回北広島ふれあい雪まつり」に出展、同市内の近隣施設から出た使用済み食用油を再利用したSDGsストーブ休憩所「あったかステーション」を設けた。

同社では、使用済み油を再利用して燃料とするサステナブル・オイルストーブ「eco太郎」シリーズの製造・販売を行なっており、会場では同ストーブを活用し、焼きマシュマロなどを提供。あわせて、同ストーブが「燃料費高騰」と「CO2による地球温暖化」という社会課題への1つの解決策であることを訴求した。

同ストーブは、コストをかけて廃棄される油を活用し、燃料費を削減すると同時にCO2排出量を実質ゼロに抑えることが可能なもの。使用済み食用油などもそのまま使えるため、暖房費が大幅に抑えられる。
同社長は「物流業界や自動車整備工場を中心に導入が進み、特に寒冷地での暖房需要を満たすことに加え、廃油の処理コストを削減できる。鉄を運ぶ物流会社としてエネルギー効率の向上と持続可能な社会への貢献を重要な課題と捉えている。さらに昨今の燃料費の高騰や二酸化炭素排出量の削減という社会問題に応えるため、『エネルギーの再利用を、物流の現場だけでなく一般の皆さまにも体験していただきたい』との思いから、今回の雪まつりへの出展を決定した」としている。

同社は「鉄の物流」に事業をフォーカスしているが、税理士の仲介により2022年12月に道内のストーブメーカーから事業を引き継ぎ、同ストーブの製造・販売をスタート。「鉄のモノづくり」企業という側面も持つ。
販売も好調で、全国の鉄工所、自動車整備工場、建設現場、農業や漁業の現場などが導入。物流では自社で整備工場を保有する企業などが購入し、年間300台以上を販売している。「メーカーとして、『自社で値決めができる』ことの強みを感じている。費用をかけて廃棄していたオイルが高騰を続ける暖房の燃料となるので、今後もニーズも高まっていくと捉えている」としている。

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