留萌開発建設部は1月24日、深川・留萌自動車道の「留萌大和田〜留萌IC」間の4・1㎞が3月28日に開通し、道内で初めて高規格幹線道路が全線開通すると発表した。
深川・留萌自動車道は、深川市を起点とし、秩父別町、沼田町、北竜町を経由して留萌市に至る一般国道の自動車専用道路で約20年間をかけて整備した。
総延長は49・0㎞、通行料は無料で、北海道縦貫自動車道と連結し、主要都市である札幌市、旭川市と留萌市とを結ぶ高速ネットワークを形成している。全線開通となることで、都市間移動等の速達性が向上する。
同開発建設部では、開通により期待される主な整備効果として、「道内ホタテ生産地へ供給されるホタテ稚貝の輸送時の速達性が向上することにより、ホタテ産業の振興に貢献する」「留萌産甘えびは、東京市場における主要産地の水揚げが少ない時期に安定した供給を 行う役割を担っており、輸送の速達性かつ定時性に寄与する」などを挙げている。
また、道内漁協からの「高規格幹線道路の整備により、留萌からの輸送時間が短縮したことで、稚貝が陸揚げされてから放流さ れるまでの時間が短くなり、生存率が向上している」「甘エビは鮮度が重要であるため、輸送が1日でも遅れると商品価値が低下する。新千歳空港発最終便に間に合わない場合は、当漁協で冷凍加工し道内へ出荷するため、1㎞当たり300円程度価格が低下する。留萌大和田ICの開通により、かなりの時間短縮につながっている」といった声を紹介している。