苫小牧港管理組合は3月6日、苫小牧港とカナダ・バンクーバー港が「LNG バンカリング(船舶への液化天然ガス燃料供給)の促進」に向けた覚書を締結したと発表。バンクーバー港湾局で同5日に締結、苫小牧港管理組合の佐々木秀郎専任副管理者、バンクーバー港湾局のダンカン・ウィルソン副管理者が出席した。
アジア側の最東端に位置する苫小牧港はフェリーやRORO船等の中長距離定期航路が週120便ほど就航し、海上取扱貨物量が国内4位の北日本最大の国際拠点港湾。一方、北米西岸の最西端に位置するバンクーバー港は、フェリーやRORO船、自動車専用船等が就航し、海上取扱貨物量が北米3位であるカナダ最大の港湾。
両港間で積極的にLNGバンカリングに関する情報交換等の連携を行うことで、両港の内航船舶及びアジアと北米を結ぶ太平洋を横断する国際船舶のLNG燃料の更なる普及促進を図るとともに、IMO(国際海事機関)による排出ガス規制の強化や温室効果ガス削減等に貢献を目指す。
今後は、フェリー、RORO船、コンテナ船等の内航海運業界やターミナル事業者等苫小牧港の海事関係者や、関係する民間企業ベースの情報交換と活発な交流の進展を期待している。