青函フェリー(熊坂高社長、函館市)は8月25日、「3号はやぶさ」(2000年就航・2107㌧)の代替船として、函館どつく(服部誠社長、同)に発注していた同型船を、栗林商船(東京都千代田区)の栗林宏吉社長により「はやぶさⅢ(スリー)」と命名されたと発表。
「はやぶさⅢ」は、2024年1月に就航予定。約3000㌧型で、輸送力がアップする。青函航路に「メイドイン函館」の新造船が就航することになる。
従来船の船首の形を変え、波の抵抗を低減。船尾船底の構造なども大幅に見直し、荒れがちな津軽海峡の波による揺れを抑える構造。また、推進部のスクリューやエンジンは最大出力時の燃料効率を、運航中のフェリーより5%程度向上。合わせて客室に伝わるエンジン音も軽減する。
船内のデザインコンセプトは、青森市にゆかりのあるモノ(刺し子やりんごの木をモチーフ)をグラフィック化したデザインとする。4月4日に就航した「はやぶさⅡ」の船内デザインコンセプトは函館市にゆかりのあるモノとし、今般の新造船「はやぶさⅢ」と合わせて、「青森~函館」を結ぶ青函フェリーの商号イメージを明確に表現する。