北海道運輸局は8月26日、道内でのトラック・物流Gメンによる6月末までの活動実績を公表。
荷主などの物流拠点の訪問は、563所で実施。「物流2024年問題」「違反原因行為」 「標準的運賃」に関する理解と協力を呼びかけた。
トラック事業者、倉庫事業者への訪問・電話によるプッシュ型情報収集は、1317回実施。このほか、今年度に入りトラックステーション、PA・SAなどでのドライバーへの聞き取り調査は6回実施。あわせて、名刺サイズの「目安箱案内カード」を配布し、全道のSA・PAなどのデジタルサイネージにも広告を掲載した。

トラック事業者などから入手した情報に基づく、 違反原因行為に関する荷主などへの是正措置では、要請が4件、働きかけが63件だった。
違反原因行為の内訳では、「長時間の荷待ち」が46・7%、「契約にない附帯業務」が23・3%、「過積載運送の指示・容認 」が13・3%、「無理な運送依頼」と「運賃・料金の不当な据え置き」がともに6・7%だった。
同運輸局では、「働きかけ」の対象となった荷主などについては、トラック・物流Gメンによるヒアリングや現地訪問などを通じてフォローアップを行い、「働きかけ」後も改善が図られず、違反原因行為をしていることを疑うに足りる相当な理由があると認められるときは、更なる法的措置の実施を含め適切に対応するとしている。