ネスレ日本・みなとく 業界初「食品ロス削減ボックス」運用開始 「キラリス函館」に設置

ネスレ日本(深谷龍彦社長、神戸市中央区)と、みなとく(沖杉大地社長、東京都港区)は6月17日、食品ロス削減を目的とした無人販売機「みんなが笑顔になる 食品ロス削減ボックス」の運用を全国5カ所で同日より開始すると発表した。
北海道では、函館駅前のランドマークタワー「キラリス函館」に設置される。
流通先の納品期限を超過した自社製品を専門に販売する無人販売機としては業界初となる。

「食品ロス」が社会的な課題として関心が高まっている中、両社が設置する「食品ロス削減ボックス」では、みなとくが開発した冷蔵機能付きの無人販売機「fuubo(フーボ)」を活用し、廃棄される可能性がある「ネスカフェ」や「キットカット」製品などを販売する。
両社は、飲食が可能でありながら、通常の流通ルートでの販売が困難になっている商品を消費者に販売する新たなチャネルを構築し、食品ロス削減に向けた取り組みとすることを目指す。
また、食品ロスを削減することで、農業従事者が生産するコーヒー豆やカカオ豆などの原材料をできる限り無駄にせず、持続可能な形で消費者に商品を届ける仕組みを作りたい考え。

みなとく公式の専用サイトから、購入場所・購入商品を選択し、 商品を購入。代金の支払いが完了すると、購入者へワンタイムキーが案内され、購入場所として指定した「食品ロス削減ボックス」に印字されたQRコードをスマートフォンで読み込み、ワンタイムキーを入力。すると、ボックスが解錠され、購入した商品を取り出すことができる。

キラリス函館のほか、道外では新宿郵便局、ネスカフェ原宿、 JR ゲートタワー(JR 名古屋駅)、中国電力本社に設置される。

納品期限は食品業界の商慣習として取り決められている取引条件の一つであり、製品を出荷できる期限が、製造日(月)からの経過期間によって設定されている。
ネスレ日本では、製品を製造・販売する上で、需要をできる限り正確に予測し、過剰在庫が発生しないよう製造計画を立てるとともに、製品を製造する上で必要となる原材料や自社で保管している製品在庫量、製品出荷後の 流通在庫量を適宜モニタリングし、過剰在庫が発生しないよう努めているとしている。

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