北海道渋滞対策協議会 今年度2回目開催 通勤パス実験について情報共有

北海道開発局は3月5日、今年度2回目の「北海道渋滞対策協議会」を書面にて開催した。北海道開発局、北海道運輸局、北海道、北海道警察本部、札幌市、NEXCO東日本北海道支社、北海道バス協会に加え、北ト協が参加。
同協議会では、道内の主要渋滞箇所を指定し、関係機関と連携しながら渋滞対策を推進しており、昨年12月22日に改定された「新たな高速道路料金に関する基本方針」に基づき、今年4月から、北海道を含む全国6道県(北海道、新潟県、石川県、山梨県、香川県、長崎県)において、通勤パスの社会実験を行うことから、今回は同実験についての情報を共有した。

現行の割引制度については、これまで社会資本整備審議会道路分科会国土幹線道路部会の中間答申において、「平日朝夕割引」は、勤務形態の多様化に未対応であることや、通勤時間帯の一部高速道路の混雑などが課題とされ、見直しの方向性として、「割引適用時間帯の柔軟化」「通勤者の利用促進等の目的検討」が挙がっていた。
これを踏まえ、札幌エリアの高速道路の一部区間で、4月1日からETC車限定の新たな料金割引「通勤パス」を試行する。これは事前申し込みの車種・指定区間内で、曜日・時間帯にかかわらず1日3回まで利用できる、割引適用時間の制限を撤廃した新たな料金割引。曜日や時間帯にかかわらず、指定区間内を最大50%割引で利用可能なもの。

同協議会では、利用者へのアンケートを中心に、試行エリアにおける交通動向の分析も実施する計画であり、検証内容について有識者の意見も聞き、効果検証を進めていく予定とし、次回以降の会議の場で報告するとしている。

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