北ト協は5月29日、京王プラザホテル札幌で定時総会を開き、工藤修二会長(トッキュウ)が健康上の理由により任期途中で退任し、総会後に開催された理事会で松橋謙一副会長(山登運輸)が後任に選ばれた。任期は1年。
また、松橋氏の後任の副会長として、渡邊英俊理事(北海道フーズ輸送)が就任。同氏は先の札ト協総会・理事会において、札ト協会長に就任している。
このほか、欠員に伴い、理事として林勇作氏(日の出運輸)、清野敏彦氏(ジャスト・カーゴ)、舛川実氏(北見通運)、木野博之氏(北ト協)、監事として山下央氏(曲長札幌開発工業)が新たに選任された。木野氏は常務に就いた。
総会で工藤会長は「業界を取り巻く環境は、燃料価格の高騰、円安進行による物価高、運転者不足、労働環境改善に向けた取り組みなど大きな課題があるが、国を挙げてあらゆる施策がまとめられ、実行されており、追い風が吹いている。北ト協としても、運賃交渉をしやすい環境づくりに努めてきた。この機を逃すことなく、運賃の労務費への転嫁、燃料サーチャージの導入、荷待ち時間の解消など、トラックGメンへの情報提供を視野に入れつつ、粘り強く交渉して欲しい。そしてトラック業界を変えていきましょう。効率的・持続的・安定的な輸送サービスを提供するため、当たり前の適正運賃を収受しよう」と挨拶。退任にあたって、「5年間皆さまに支えられた。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
松橋新会長は総会後の懇親会で「身の引き締まる思い。一致団結し、ドライバーの待遇改善を実現し、自信と誇りを持てる業界にしていく。会員各位の総意と叡智を結集し、取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
令和5年度決算として、一般会計は北海道から臨時支援金22億円あまりの収入があったことから、事業活動収入が予算額1億500万円より大幅に増額し23億992万円、交付金会計は事業活動収入9億406万円、近代化基金会計は事業活動収入2576万円、安全運行対策等運営会計は事業活動収入8925万円、トラックステーション運営会計は事業活動収入1454万円などを承認。このほか全議案が承認された。