シズナイロゴス、恵庭市と「災害時の物資輸送及び物資拠点の運営に関する協定」結ぶ 災害時に3PLサービスを提供

シズナイロゴス(伊藤功一郎社長、札幌市白石区)は12月20日、恵庭市と「災害時の物資輸送及び物資拠点の運営に関する協定」を結んだ。同日、同市役所で協定締結式を開き、伊藤社長と原田裕市長が協定書に署名した。

同市で大規模な災害が発生した際、支援物資の集積場所の提供や運営支援に関して協力するもので、物流センターを提供し、物資の入出庫、在庫管理、仕分けから配送まで同社の強みである3PLサービスを提供する。
具体的には、「荷役機材の提供」「倉庫における支援物資の一時保管」「倉庫の集積場所としての提供」「集積場所の運営支援(物資の受入、仕分け、保管、在庫管理、出庫など)」「集積場所から避難所等への配送の協力」などを内容とする。

同社は恵庭市に物流センターを3カ所(物流センター恵庭、物流センター恵庭第2、ホームセンター事業部)運営しており、同市にとっては、3PL事業者のノウハウを生かして災害時の支援物資の管理をすることにより、物流拠点を市の施設(体育館等)から民間の施設へ委託するなど、スムーズな物資の取り扱いが期待できる。

同市の協定締結先企業はこれで63件目。
緊急輸送の分野では札ト協恵庭支部との間で平成28年1月21日に協定を結んでいるが、物流拠点とサービスを提供する内容の協定は今回が初めて。
同市によると「民間事業者のノウハウを活用した災害時の物資輸送及び物資拠点の運営に関する協定の締結は、道内の市町村では初めてではないか。昨年9月くらいから協定の打診を行っていた。9月の胆振東部地震の前に締結できればよかった」としている。

原田市長は「災害時には『被災者に支援物資が届かない』『避難所に本当に必要なものがない』といった事態が起こりうる。今回の内容の協定は当市として初めてで、大変心強い」と述べた。
伊藤社長は「恵庭市には重点的に物流センターを配置し、全道にデリバリーをしている。センターの運営や配送の分野で協力できると考えている」と話した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする