佐川急便・JR北海道の貨客混載 総合効率化計画に認定 複数の旅客輸送モード組み合わせた初の事例

国交省は4月16日、佐川急便とJR北海道が実施する貨客混載の総合効率化計画について認定したと発表。
これにより、佐川急便は「トラックからの CO2 排出量の削減」「ドライバーの運転時間の削減」が図られるとともに、JR北海道としても「列車の有効活用による新たな収入の確保」が期待される。

同省では、労働力不足や多頻度小口輸送の進展等を背景とする物流分野における省力化・効率化・環境負荷低減を推進するため、2以上の者が連携した幅広い物流効率化の取り組みを支援している。

今般認定した計画は、北海道にある佐川急便稚内営業所から幌延町の各配達先への宅配貨物の一部を、JR北海道宗谷線「稚内駅」において旅客列車に積み込んで「幌延駅」まで輸送し、幌延町の各配達先へはタクシーを活用して物流の効率化(貨客混載)を図るもの。
同18 日から運行が開始される。

この取り組みにより、「貨物車両からのCO2排出量が年間3.8t(83.6%)削減」され、「ドライバーの運転時間が年間417時間(34%)削減」される。あわせて「列車の有効活用による新たな収入の確保」といった効果も期待される。

旅客鉄道を活用する貨客混載はこれまでにも全国の複数の路線で取り組みがあったが、鉄道とタクシーという「複数の旅客輸送モード」を組み合わせての貨客混載事業は今回が初めて。
同省では「引き続き事業者の皆様および各運輸局等と連携しながら、総合効率化計画の認定を通じ、物流の効率化に取り組んでいく」としている。

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