「北海道物流WEEK」第6便「スワップボディコンテナ車両展示会」 スワップボディ北海道に初上陸

札幌商工会議所運輸・自動車部会と北海道物流人倶楽部は2月22日、北海道物流開発石狩事業所で「スワップボディコンテナ車両展示会」を開催した。日本トレスクが協力し、まだ市販されていない「冷凍・冷蔵用スワップバンボディ」を展示、来場者に前でボディーの脱着の実演を行った。

北海道ではまだ「スワップボディ」の導入実績がなく、今回が北海道に初上陸、事業者らに対する初披露の機会となった。あわせて、実際に物流センターのバースでの接車やボディー脱着などをテストし、厳冬期の北海道での運用における課題の検証も行った。

主催した札幌商工会議所運輸・自動車部会の斉藤博之部会長(北海道物流開発)は「スワップボディを北海道で初めて見てもらう機会が提供できた。今後課題となる『中継輸送・リレー輸送』での活用のほか、スワップボディー自体を『一時保管ができる倉庫』として北海道で有効に使える可能性がある。ボディー単体での冷凍機の稼働も可能なため、冷凍品の保管もできる。また、物流企業が単独で複数台保有することが難しい場合、『所有と使用の分離』を進めることで、広く使ってもらうことも考えられる」とし、「物流課題の解決に向けて機運が高まっている中、多くの事業者らに車両を実際に見てもらえ、また、冬期の北海道でもバースに接車して冷凍の商品の積み下ろしが可能だということもわかった。今日と違う明日を迎えるため、何か変化を起こす良いきっかけになったのではないか」と述べた。

車両展示に協力した日本トレクス開発部開発二課の松田昌万課長は「2024年問題の乗り越えるため、色々な仕掛けや選択肢が必要だが、今回、北海道の関係者に製品を見てもらい、意見をうかがう貴重な機会となった。また、冬期の北海道で運用する際の課題も見えた」と評価。
北海道では4月に道央の事業者がスワップボディーを初めて導入する予定であり、同社マーケティング部の梶ヶ谷剛部長は「北海道はセンターの構内をはじめ場所が広く、スワップボディとの相性が悪くない」と述べた。

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