北ト協会は12月13日、松橋謙一会長と本間雅実輸送秩序交通対策委員長の連名で、会員に向けて、「車輪脱落事故防止緊急メッセージ」を発出した。
同メッセージでは、北海道内で11月にダンプから左後輪2本が外れた事故、12月3日には走行中のダンプから左後輪2本が外れた事故が2件(うち1件は人身事故)、同6日にもダンプの左後輪2本が外れる事故が発生するなど、「車輪脱落事故が相次いでいる状況」とし、「一歩間違えば歩行者などを巻き込み死亡事故に至る重大な交通事故になるが、その反面、『規定の締付トルクで増し締めを行う』『日常点検においてホイール・ボルトの緩みを確実に確認する』など、実施しなければならない事項を確実に励行することで、発生件数を限りなく『0』に近づけることができる」と強調。

過去の統計分析の結果から、「毎年11月から12月にかけての発生が突出」「タイヤ脱着後2か月以内の発生が約8割」 という状況が見てとれるため、「正に今の時期、実施しなければならない事項を確実に励行するとともに、特に発生の多い 左後輪を重点とした緩みの点検を確実に実施するなど、各事業所において緊急 一斉点検に取り組んでいただき、車輪脱落事故防止を徹底する」よう要請している。
同ト協では、事業用貨物自動車による車輪脱落事故が相次いで発生していることから、11月下旬と12月上旬に車輪脱落事故防止の徹底を呼びかけるアナウンスを会員に向けて行っていたが、このほど「緊急メッセージ」として再度、注意喚起を行った。