北海道労働局は11月29日、管下17の労基署(支署)が、トラック、バス、タクシー・ハイヤーなどの自動車運転者を使用する事業場に対して行った令和3年の監督指導の状況を公表した。
監督指導を行った事業場は全体で186事業場、このうち労働基準関係法令違反が認められたのは170事業場(91・4%)となった。また、改善基準告示違反が認められたのは116事業場(62・4%)となった。
トラックの監督実施事業場数は173事業所、このうち労働基準関係法令違反事業所数は158事業場(91・3%)となった。改善基準告示違反事業場数は113事業所(65・3%)にのぼった。
主な労働基準関係法令違反事項は、全体では多い順に、労働時間(51・1%)、割増賃金(30・1%)、時間把握(10・2%)となった。トラックでは多い順に、労働時間(52・0%)、割増賃金(30・1%)、時間把握が(8・7%)だった。
主な改善基準告示違反事項は、全体では多い順に、総拘束時間(38・2%)、最大拘束時間(37・6%)、連続運転時間(33・9%)。トラックでは、総拘束時間(39.9%)と最大拘束時間(39・9%)が最も多く、続いて連続運転時間(36・4%)となった。
トラックでは、労働基準関係法令違反の割合がこの3年間で81・7%(同31年、令和元年)、84・6%(令和2年)、91・3%と増加傾向になっている。