昨年末に開通した道東自動車道「阿寒IC〜釧路西IC」。開通後約1か月の交通状況について、北海道開発局釧路開発建設部が2月3日に発表した。
開通区間の24 時間交通量(1週間平均)は、「阿寒IC~釧路空港IC」間が 約5810台、「釧路空港IC~釧路西 IC」間が約7040台となった。
「阿寒IC~釧路西ICの開通に伴い、札幌市から釧路市までが直結したことにより、開通済区間の24時間交通量(1週間平均)は、前年と比較して約1割~約2割増加した。

また、特定の調査日での12時間交通量の比較結果からは、開通区間に並行する一般道を利用して いた交通の約6割が道東自動車道に転換していたことがわかった。
運送事業者からは「高規格道路が釧路までつながったこと で、ドライバーの労務時間が短縮されたほか、定時性の向上が労務管理に役立っている」「エゾシカなど野生生物の出現が多い一般道を走行しなくてすむので助 かる」といった声があることを紹介。
荷主からは「輸送時間が短縮されたことで、港からの出発時間を遅くでき、その分、市場で作業できる時間が増えた。 その結果、生鮮品のサンマやイワシは発泡スチロールで100ケース分これまでよりも多く運ぶことが可能になった」との受け止めがあると紹介している。