フードロス削減コンソーシアムは3月13日、第5回フォーラムをオンラインで開催した。北海道大学、北海道科学技術総合振興センター、北海道立総合研究機構、セコマ、北海道との共催。
同コンソーシアムでは、北海道大学で開発した鮮度保持技術「プラチナ触媒」を活用し、食品の生産、流通、小売のサプライチェーンにおけるフードロス問題の解決と歩留まり向上を目指した活動を進めている。

道内の高校生などを対象に開催した「フードロス削減アイデアコンテスト」の表彰が行われ、夕張高校の「青果運搬鮮度保持バックの開発」、岩見沢農業高校の「切り花流通の鮮度保持の実験」、苫小牧工業高等専門学校による「ミニチュア倉庫を用いたバナナの保管可能期間を延ばす検証」などの取り組みが表彰を受けた。
夕張高校は「密閉性、断熱性、耐久性、頑強性、除湿・防カビ性」に優れた鮮度保持バック開発し、夕張メロンを「北海道〜熊本県」「北海道〜沖縄県」の遠方往復輸送実験を実施。プラチナ触媒の活用により「常温輸送で約2日、冷蔵輸送で約14日、メロンの日持ち延長が確認できた」と報告し、「このほかの道産の野菜や果物でも、長距離輸送での鮮度保持が可能になる」と主張した。