北海道ガス(川村智郷社長、札幌市東区)は1月13日、子会社の北ガスジェネックス(梅村卓司社長、同)が灯油配送業務を委託している北斗興業(髙田宏永社長、北斗市)において、北ガスジェネックスの顧客情報が漏えいした可能性のあることが判明したと発表。
北斗興業がネットワーク共有している会社のサーバーに不正アクセスのあったことが確認され、さらに当該サーバーとネットワーク共有していた北斗興業のサーバーへの不正アクセスがあったことから、北ガスジェネックスが北斗興業に灯油配送業務を委託している顧客情報が漏えいした可能性が判明。
漏えいの可能性があるのは2020年2月以前に北ガスジェネックスが北斗興業に灯油配送業務を委託している函館地区の顧客情報(氏名、住所、電話番号)で、件数は88件。北斗興業より、現時点で、顧客情報の漏えいの事実は確認されていないとの報告を受けているとしている。
「お客さま、関係する皆さまには、多大なるご迷惑、ご心配をおかけすることを深くお詫び申し上げる。対象のお客さまには、北ガスジェネックスより個別に通知させていいただく予定。北ガスグループでは、今回の事態を重く受け止め、再発防止に向け、委託先の管理を含めたより一層の情報管理体制の強化に努めていく」としている。
北斗興業では、本件の発覚後、該当のサーバーをネットワークから完全に遮断し、侵入経路の特定を実施。専門業者によるインターネット上での監視を継続し、現時点での情報の流出は確認されていないとしている。
「被害を受けたサーバー内に弊社の一部の個人情報が含まれていたことが判明し、当該情報に関し流出の可能性を完全には否定できないことから、個人情報が流出した可能性があるお客様皆様に個別に連絡をさせて頂く。今回の事態を重く受け止め、引き続き流出の有無の監視を行うとともに、再発防止に向けたセキュリティ強化等の対応をしていく。関係者の皆様には多大なるご迷惑とご心配をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げる」としている。