北海道物流人倶楽部(斉藤博之代表幹事、北海道物流開発)は7月22日、札幌パークホテルで72回目の例会を開催、50人が参加した。
「北海道の物流効率化に資する物流センターの動向〜施設とソリューションの最新情報」をテーマとして、シービーアールイー札幌支店コンサルタントの熊谷雄介氏、トヨタL&F札幌物流システム部販売課 営業キャップの末永和氏がそれぞれ講演した。
熊谷氏は「札幌物流マーケットオーバービュー」と題して、近年の物流センターの開発の動向を説明。「北海道では築年数30年以上経過した物流施設が全体の6割近く。大型マルチテナント型物流施設は2018年頃から道内で普及が始まり、2023年は3棟が竣工、急速に市場規模が拡大してきた。2024年は4棟の新規供給予定がある。大型マルチテナント型物流施設の賃料はこの5年間で3割程度値上がりしている」などと述べ、「千歳市にラピダス次世代半導体工場が建設されることにより、道内の物流施設立地の流れが今後変わってくる」と解説した。
末永氏は「北海道の物流を担う」と題して、同社が扱うAGV(無人搬送車)、AGF(無人搬送フォークリフト)、移動ラック、仕分けピッキングシステム、ソーターなどの道内物流現場での活用事例を動画を交えて紹介した。また、無料物流診断の案内を行った。
斉藤代表幹事は「6人の発起人で当倶楽部を設立し、今回で丸12年となる。サプライヤーや競合先などとも情報交換や人脈の構築を行える場所を提供したいと考え運営を続けてきた。暑さに負けず、熱い議論をしてもらいたい」と挨拶を述べた。