苫小牧栗林運輸・JFEスチール 物流倉庫向けグリーン鋼材「JGreeX」 北海道で初採用

苫小牧栗林運輸(栗林秀光社長、苫小牧市)とJFEスチール(広瀬政之社長、東京都千代田区)は7月23日、苫小牧栗林運輸の「(仮称)新晴海倉庫」の新築工事にJFEスチールのグリーン鋼材「JGreeX (ジェイグリークス)」を採用すると発表した。
苫小牧栗林運輸にとってグリーン鋼材の採用は初、また、北海道における「JGreeX」採用も初めてとなる。
同倉庫は、敷地面積1万374㎡、建築面積 4852・80㎡。今年8月に着工し、来年7月に竣工する予定。

近年、建築物の使用時の省エネ・創エネだけでなく、製造・建設から廃棄・リサイクル等に至るライフサイクル全体のCO2削減の重要性が高まっており、鉄骨用の鋼材をはじめ建設資材においても、製造時のCO2排出量が少ない製品のニーズが高まっている。

苫小牧栗林運輸はカーボンニュートラルへの取り組みの一環として、次世代バイオディーゼル燃料を使用したトレーラーヘッドでの荷役によるCO2排出量の削減に取り組んできた。今回の物件では、事業全体のカーボンニュートラルの観点から、倉庫建築時に使用する資材についても、製造時にCO2排出量の少ない製品の採用を検討してきた。

「JGreeX」は、JFEスチールのCO2排出削減技術により創出した削減量を任意の鋼材に割り当てることで、鉄鋼製造プロセスにおけるCO2排出量を大幅に削減した鉄鋼製品。同倉庫では、主要鉄骨部材に「JGreeX」約250tを採用する。

両社は今後とも、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、サプライチェーン全体における脱炭素化の取り組みを推進していくとしている。

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