北ト協道路委員会 初会合 渡邊氏が委員長に選出

北ト協の新しい常設委員会として設置された道路委員会の初めての会合が7月7日、北海道トラック総合研修センターで開催され、今年度の事業計画や、道内高規格幹線道路の整備状況について議論・報告が行われた。
委員長には、札幌地区の渡邊英俊氏(北海道フーズ輸送)、副委員長には札幌地区の七條稔(ユート運輸倉庫)、北見地区の中川寿一(三星運輸)の両氏が選出された。

渡邊委員長は「この委員会の目的とするところや、北海道地域が行う活動を考えながら、皆様と一緒に任期を務めていきたい」と挨拶を述べた。

全ト協の山内正彦役員待遇審議役が講話を行い、「要望活動においては色々な意見が出てくることから優先順位・絞り込みを行う必要がある。委員会で議論し、切実な生の声を届けていただきたい。都道府県の道路委員会に期待している。そのため、道路利用者会議・自治体の首⾧と連携し、国会議員等に応援していただくことが必要。関係機関とは要望時だけではなく、意見交換や勉強会の場を設け、最新情勢の共有を図っていただきたい」と述べた。

同委員会は「トラック運送事業が社会貢献していくために、運送基盤である道路に係る諸課題の解決が極めて重要」として、2月17日に開かれた総務委員会で設置が承認され、3月23日に開かれた理事会で設置が機関決定された。
①重要物流道路並びに道路整備に関する事項、②高速道路の料金に関する事項、③特殊車両通行に関する事項、④他団体との連携等、要望活動の進め方に関する事項、⑤その他、道路に関する事項ーの5点を所掌事項とする。

今年度の事業計画は「高規格幹線道路等ネットワークの早期整備の実現に向けた活動を推進し、道路利用者の利便性の向上に努める」、「高速道路の整備状況に見合った新たな割引制度の創設や道路通行及び車両に関する制度の簡素化並びに関係法令の緩和を求める運動を推進する」、「会員事業者の道路整備に関するニーズ及び道路の整備状況等の現状把握に努めるとともに調査研究を行う」、「道路整備の円滑な推進を図るため、道路管理者等との情報共有に努める」、「交通事故防止及びドライバーの労働環境改善を図るため、道路整備の進捗状況や通行止め等の規制内容について情報提供を行う」、「全ト協や他団体等との連携を図り、道路管理者等へ道路整備に係る要望活動等を行う」とした。

北海道における高規格幹線道路の整備状況は、1825㎞の計画のうち1183㎞が供用中であり、35.2%が未開通。また、北海道の高規格幹線道路の暫定2車線(片側1車線)区間の状況は、1183㎞供用中904㎞となっており、実に76.4%が暫定2車線となっている。

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