苫小牧埠頭は1月6日、「将来ビジョン」を策定したと発表。今年、創立60周年を迎えるにあたり、中堅・若手社員から構成されるプロジェクトチームを組成、SDGsを踏まえつつ事業活動を整理して取りまとめたもの。
「将来ビジョン」は、①同社が変わらずに追求し続ける「使命」、②2030年時点において 目指す「ビジョン2030」、③「ビジョン2030」を達成するため5つの「2030年にありたい当社の姿」―から構成している。
「使命」では、「物流のチカラで地域や社会に貢献します」「地域を知る物流プロフェッショナルとしての『志=パブリックマインド』を高く持ち、物流を通して地域や社会の課題を解決し、持続的発展の実現に貢献します」と規定。
「ビジョン2030」では、「あずかる・はこぶ・創るチカラとナレッジでお客様の信頼に応えるグローカル物流企業として、世界への挑戦を通じ、地域の未来を拓くビジネスを創造するとともに、BCPなど社会的な要請にも的確に対応し、2030年の『世界の北海道』において不可欠な役 割を果たします」と定めた。
また、「2030年にありたい当社の姿」では、「誠実(Integrity):地域や社会に一層貢献する物流企業へ」「挑戦(Initiative):世界に挑戦するグローカル企業へ」「レジリエンス(Resilience):BCPの先導企業」「環境(Environment):環境に配慮する企業へ」「人財(Human property):人財育成のモデル企業へ」の5項目を示し、「温度管理型冷凍冷蔵庫を整備のうえ、新千歳空港と苫小牧港のダブルポートのポテンシャルを活用」「輸出拡大に向けた取組みを通じ、新たな食加工ビジネスの立地や、これを支える基盤整備等を具体化」「季節繁閑や片荷を抱える道内物流の平準化」といった取り組みを記載した。
同社では、「将来ビジョンを踏まえ、パブリックマインドを基軸に、温度管理型冷凍冷蔵庫を中核施設とする北海道における食の国際物流拠点の形成を目指した取り組みを含め、新たな挑戦を続け、さらに地域・社会に対する貢献を深めていく」としている。