エコモット「建設車両運行管理システムD-safety」が国交省の「NETIS」に登録

エコモット(入澤拓也社長、札幌市中央区)は9月14日、仙台銘板(鹿又浩行社長、仙台市宮城野区)・中山組(中山茂社長、札幌市東区)と共同開発した「建設車両運行管理システムD-safety」が国交省九州地方整備局により国土交通省新技術情報提供システム「NETIS」に登録されたと発表した。
「NETIS」とは、国交省が運用する新技術活用のためのデータベース。

車載端末と専用クラウドサーバを用いて、リアルタイムでの経路把握やドライバーへの注意喚起、帳票自動作成等により、工事用車両の安全運行を支援するもの。位置情報取得と加速度センサー、カメラ、モバイル通信を車載端末に一体化させた建設現場向けでは唯一のシステムとしている。ダンプトラックなど工事用車両の運行管理を効率化するシステムとして展開し、年間利用は約2200台。

予め登録した位置や時刻に応じた音声ガイダンスを、車載端末から工事車両のドライバーへリアルタイムに通知し、誤走行を抑止するほか、土砂運搬ルートの利用時間や制限速度超過を管理者が速やかに把握することで、近隣住民へ配慮した運行管理を可能とする。また、正確に把握された運転経路から日報を自動作成することで運行管理の省力化に貢献する。

このほか、車載端末内蔵のセンサーによる急挙動検知、車両前方を撮影するカメラによる車線逸脱や前方車両への接近検知、インカメラによる居眠りやわき見運転の検知等を行い、ドライバーへリアルタイムに注意喚起する。

「NETIS」登録にあたって、従来技術と比較して、「正確な車両位置や経路情報に基づき、ドライバーへのリアルタイム注意喚起が可能となる(安全性の向上)」、「生コンや購入土等の誤配や到着遅延の抑止に貢献する(施工性の向上)」、「速度超過や数珠つなぎ走行、経路逸脱、時間外ルート使用時の注意喚起が可能となり、近隣住民・地域へ配慮したきめ細かな車両運行が可能となる(周辺環境への影響抑制)」―といった効果が認められた。

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