日貨協連 通常総会・トラック運送事業協組全国大会を札幌で開催

日貨協連は6月14日、札幌パークホテルで通常総会とトラック運送事業協組全国大会を開催した。
 
吉野雅山会長(愛知県貨物運送協組連合会)は総会の挨拶で「昨年度の会長就任時、全て皆様に役立つべく事業を行うと約束した。グループ保険への加入強化を図り、6月からは業務用血圧計の販売手がける。燃料高騰は外部要因により高騰しているが、全国の価格をいち早く伝え、交渉に利用してもらいたい。WebKITでは、この活性化こそが組合員増強・活性化につながると考えており、さらに使いやすくしていく。高速道路料金割引制度では大口・多頻度割引最大50%が補正予算で確保されたが、実際の割引率は38%くらい。いま一度理論武装して、割引の恒久化に向けて言うべきことは言っていく」と述べたほか、「以前は青年部組織があったが平成27年度より休眠状態。AIやIoTの時代の到来を考えれば、次世代の経営者がこれからの組合や事業がどうあるべきか、切磋琢磨することが必要。青年部の立ち上げに向けて準備を行う」と述べた。

人事では、岩下勝美副会長(長野県トラック事業協組連合会)が退任し、当面は副会長1人欠員とすること、また、事務局強化のため、全ト協から推薦のあった永島功氏が参与常務理事待遇で出向していることを報告。
同30年度の重点施策として「連合会・協組の組織強化に向けた活動」「各種保険事業の販売促進の強化と一部商品の見直し等効率化の推進と各種資材斡旋事業」「大口多頻度50%割引の恒久化実現に向けた活動」「燃料価格の地域格差是正と燃料確保対策の取り組み」「WebKITの普及拡大と連携強化による輸送効率化の促進と時期システム開発の推進」を掲げた。
 
全国大会では、吉野会長は「一企業では難しい連携・連帯による労働生産性の向上は、まさに日貨協連の仕事。今年も種々の事業を遂行し、少しでも正確な情報として発信し、組合員の仲間で解決できる問題は解決すると約束したい」と挨拶。スキージャンプ・オリンピックメダリストの葛西紀明氏が「夢は努力でかなう」と題して講演したほか、各種表彰を実施。

特別表彰では、矢作博司(葛飾貨物運送事業協組)、大岡英敏(北陸中央物流協組)、速水敬志(あいち物流システム協組)、丸山治(三重県伊賀トラック事業協組)、浅野博(泉州貨物輸送事業協組)、福永征秀(播州高速事業協組)、河原知彦(明石地区運送事業協組)、後藤忠義(岡山第三陸運事業協組)、西川武(愛媛県高速運輸事業協組)の各氏、優良組合として、協同組合ロジ・ウイン(勝亦常隆理事長)、あいち物流システム協組(速水敬志理事長)のほか、組合功労者86人、組合事務局専従者14人が受賞。
WebKIT表彰では、協同組合・連合会の部のID数増加部門で九州運輸センター協組、組合員の部の荷物情報制約件数部門・車両情報制約件数部門ともに福岡ロジテックが1位となった。

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